意味と解説
経営資金と顧客資産が別口座で管理される仕組み
分別管理とは、海外FX会社や証券会社、銀行などの金融商品取扱業者 (金融機関、投資サービスプロバイダー)が企業運営のために必要な「経営資金」と、投資家やトレーダーと呼ばれるクライアントが取引のために入金した「顧客資産」が、異なる銀行口座で管理されてる仕組みを意味します。
- 経営資金・・・海外FX会社が会社を運営するために必要なお金
- 顧客資産・・・お客様トレーダーが海外FXをするために、一時的に海外FX口座へ入金したお金
顧客資産は、海外FX会社が用意したウォレット (Wallet)含む取引口座へ一時的に預けた、純粋にトレーダーの自己資本であり、資産のため、決して海外FX会社が事業拡大などの経営資産として利用できるお金ではありません。
* 顧客資産とは、具体的には、株券や預託金 (預託証拠金)などを示します。
海外FX業者が倒産しも顧客資産は返金される
分別管理の上記の特徴から、海外FX会社が仮に倒産などの万が一の事が起きても、お客様トレーダーの資産は安全が確保されていることが強み・メリットと言えます。
つまり、海外FX会社の経営が滞っても、顧客資産の預かり金は、別の銀行口座で、常に安全が確保されていますので、倒産後も事象に応じた必要な手続きを行うことで、無事に資金を出金することが出来ます。
顧客の資金の消滅や消失、流出などの心配がありません。
各国の法律・規制でも決められた管理手段
顧客資産の管理は、海外FX各社が独自に規定している分別管理や信託保全 (信託管理)などに加えて、さらに各社で取得しているライセンスや登録している国のレギュレーションでも制限・条件・義務が設けられています。
レギュレーション (ライセンス) |
補償機構・補償基金 (スキーム) |
補償額 |
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キプロス証券取引委員会 (CySEC: Cyprus Securities and Exchange Commission) |
投資家補償基金 (ICF: Investor Compensation Funds) |
最大 2万ユーロまで |
イギリスの金融行動監視機構 (FCA: Financial Conduct Authority) |
金融サービス補償機構 (FSCS: Financial Services Compensation Scheme) |
最大 5万ポンドまで |
** 信託管理とは、顧客資金の適切な分別管理・保全を行うために信託銀行や信託法人を利用した最も安全な分別管理のことです。金融庁に登録のある金融商品取引業者は、この信託分別管理を義務として課せられています。
スペルと読み方
ふりがな
ふりがな (読み仮名) | ぶんべつかんり |
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