相対取引

意味と解説

相対取引とは、取引所などを介さずに、売り手と買い手が直接に取引する取引方法のことです。

外国為替証拠金取引(FX)などのオンライン取引では、相対取引が一般的です。

相対とは対面しているという意味で、誰と誰が取引しているか見える取引を意味しています。店頭取引やOTC(Over The Counter、オーバー・ザ・カウンター)とも呼ばれます。

海外FXでは、DD(Dealing Desk、ディーリング・デスク)とも呼ばれるなど、業界のカテゴリによってさまざまな呼び方をされます。

相対取引では、証券の市場(マーケット)と直接は取引をしません。FX会社や証券会社(ブローカー)が顧客の注文を一度受けつけて、FX会社が顧客の注文を順次に裁きます。

インターネットが発達してオンライン取引が主流となった近年は無くなりつつありますが、2000年代ごろまでは、ブローカー内のプロのディーラーが注文を裁いていました。

ソフトウェアとオンライン取引が充実し、ディーラーのいないブローカーも増えましたが、ディーラーの業務は注文を裁くだけではないので、大きなブローカーにはディーリング部門(ディーリングルーム)が設置されています。

相対取引・店頭取引のデメリット

相対取引(店頭取引、OTC、DD)のデメリットは、ブローカー(ディーラー)が市場へ注文を流していないなどのノミ行為(吞み行為)をはじめとした疑わしい取引を行いやすいことです。

ノミ行為は、トレーダーにメリットがあることも多く、ノミ行為そのものが不正とはなりません。

相対取引や店頭取引の対義語には、国や地域で様々なものがあります。

日本では、相対取引・店頭取引とは対義語として、東京金融取引所が取引所で透明性の高い取引を行うことを掲げ主張している「取引所取引」などがあります。

海外では、海外FX業者などが、DDの対義語として「NDD(ノン・ディーリング・デスク)」という注文の実行方法を示しています。

スペルと読み方

ふりがな ふりがな
(読み仮名)
あいたいとりひき

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