意味と解説
企業等が増資のために新株を発行する際、発行価格を額面金額にせず、市場での時価を基準にして定めること。時価発行を公募で行う時には、価格決定から払込までの 間に起こる可能性のある株価変動を予測し、そこからある程度のディスカウントをして 価格を決定します。時価発行増資を行うことで、投資家層を拡大し、市場での流動性を高めることができます。株式市場の低迷により、一時は停止状態となりましたが、現在では株主への利益還元や証券会社への引受審査、ディスクロージャーな どの面で環境が整備され、再開されています。 なお、時価発行による増資を行う時には「発行ごとに発行条件を均等にし(商法 第280条の3)」、「新発行価格が既存の株主にとって著しい不利益にならないよう留意し(商法第280条の11)」、「既存の株主以外に特に有利な価格で有価証券を発行す る場合には、株主総会でその理由を開示し、特別決議を通過させること(商法第 280条の2および、第280条の10)」が義務づけられています。
スペルと読み方
ふりがな
ふりがな (読み仮名) | じかはっこう |
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