意味と解説
51%攻撃とは、悪意のある個人やグループが、ビットコインなどのブロックチェーンで、ネットワーク全体の計算能力(ハッシュレート)の過半数を握り、取引の記録を書き換える攻撃のことです。マジョリティ攻撃とも呼ばれます。
過半数の計算能力があれば、攻撃者は他の参加者より速く新しいブロックを作れるため、自分に都合のよいチェーンを正しいものとして通すことができます。その結果、一度支払ったコインを取り消して同じコインを別の支払いに使う二重支払いや、特定の取引を承認させない妨害が可能になります。一方で、他人のウォレットにあるコインを盗むことや、ルールを超えてコインを新しく発行することはできません。
ビットコインのように参加者が多いネットワークでは、過半数の計算能力を集めるには莫大な設備と電力が必要なため、現実的には難しいとされています。ただし、計算能力の小さい通貨では実際に起きており、イーサリアムクラシック(ETC)では2019年と2020年に51%攻撃による二重支払いが確認されています。暗号資産の取引所が入金の反映に複数回の承認を求めるのは、こうした攻撃やリオーグに備えるためです。